高道万石堂

先日12月1日10時より開催された

福光友石会本年最終の行事「石談義」と「交換会」に私も参加させて頂きました。

友石会メンバー15名のうち今回の参加者は10名。会場は高道万石堂(万石堂)さんです。



―「石談義」―――
午前に行われた石談義は各自勉強のために石を持ち寄っての参加です。
大まかな流れは、
本人からの石の紹介~会長による石の解説~そしてメンバー全員で置き方や水盤飾石の伏せ方の意見を交わす~ という感じです。
非常に和やかな雰囲気の中、わいわいと盛り上がっています。

次々と出てくる石は見たこともない一品ばかりで、どれも目を惹かれ頭がフル回転。皆さんの話に耳を傾けるのに精一杯でした。
先輩たちはさすがの落ち着き、いや逆に興奮していたのかな。水石・自然石などを中央の回転台に置くと同時に「やー良い石やなー」と、型を褒めたり、色艶が良いとか石肌が素晴らしいと声に出されていました。

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ほんの数点ですが、当日の石の振り返りを画像と共にお送りします。

S_aganogawa_02
S氏より、阿賀野川産ツルツルの水溜り部有りの真黒石、横幅17cm。

S_sajigawa_02
同じくS氏より、佐治川石小品、高さ15cm。
S_sajigawa_01
タヌキにも見え実に面白い自然石。

Y_mibugawa_01
Y氏より、三峰川で自採、横幅13cm。
Y_mibugawa_02
秋だけにキノコ石かな?

T_tadamigawa_01
T氏より、只見川で自採、横幅17cm。
T_tadamigawa_02
「石質に感動、また行きたい」と探石への想いも出た。

I_himekawa_01
I氏より、姫川で自採、母屋型自然石、横幅15cm。
I_himekawa_02
偶然の収穫物だと伺いました。よくこの石に出逢えましたね!

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ただ聞いているばかりだった初心の私でしたが、突然「桜えびさんこの石手にとって見られ、すごい石やろー」と会長さんが石を差し出してくれました。私の気にする石を知っているかの様に続々と持たせていただきました。見ているだけの時よりも、感触や重さを直に感じて観ると伝わってくる良さが明らかに違い、私も知らずと興奮していました。

20191021_02
その流れで私も持参した「青みの綺麗な石」(ヒスイか半信半疑の石)を皆さんに見ていただきました。皆さんからよく有ったなぁとヒスイ本物のご意見を頂きました!!自然な肌なのが良いと褒められ嬉しいです。歯ブラシで細かな汚れを取った後、現状の自然肌のまま台を付けて観賞するのが良いんじゃなかろうかということなので習おうと思います。

小矢部川の木石
あと「小矢部川の木石」も見ていただきました(前記事では珪化木として探果を記した石で今は木石と呼んでいます)。こちらは台座の据え方を伺いました。私自身は(上の画像のように)ペタンと置く方がいいと感じていました。
小矢部川の木石
この流れる笹の葉ような緑が観られるようにするには平置きするしかないと思っていたのです。

しかし皆さんの見立てでは石を立ててジャスパー質の赤い部分や黄色い部分を魅せる方多数でした。
小矢部川の木石
この角度
小矢部川の木石
あるいは天地を入れ替えてこの角度

実際にその角度を試してみると、なるほど、そうやって見るのも良いな面白いなと感じました。立てた上で少し左右にずらすと希望していた緑も観られます。据え方が見つかり大感謝です!いやぁ、勇気を出して持ってきてよかった!

そんなこんなで賑っているとアッという間にお昼タイムになりました。食べながらも石の話をする人ばかりでした。さすが友石会!趣味の会ならではの光景ですねー。

―「交換会」―――
お昼ごはんを終え、今日は来て良かったぞと思いながら会長さん宅の石を拝見していると午後の交換会の時間になりました。

交換会は競りです。出品希望者は手放してもいいよという愛石を持ち寄ります(入札は誰でもできます)。インターネットオークションとは違い、「石談義」と同じように一品ずつ実際に手にとり観賞しながら、そして説明を交えながら行われます。その場で水盤にすえてみることもできます。出品者の顔が見えるというオープンな点も特長です。
1出品ずつを高道会長主導で競りが進んでいきました。競りというと殺伐とした雰囲気になるかと思いきや、穏やかな空気の中で進行していきました。知識・経験・センス・話術が伴った会長だからこそだなぁと感じました。

そんな会長のジョーク交じりの進行の中であっという間に時が過ぎ気付けば夕刻。私はI原さんの金華石原石を密かに狙っていたのですが、今回は他の方のもとへ嫁がれていきました。次回こそは!

姫川の真黒石
姫川の真黒石
あとSさんからはサプライズで姫川の真黒石(抜け有り)をプレゼントしていただきました…(; ・`д・´)!!これで勉強に役立ててくれというダンディズム溢れる言葉を添えて。上の2つは同じ石ですが観る方法によって大きく見え方が変わってきますねー。

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後で聞いた話では今回はどの人も良い石を持ち寄ってくれたお陰で大変意義のある集まりになり楽しかったと言う意見が多く、次回また参加したいと言って解散となりました。私も参加できる様に体調を整えるぞー。